研究会・イベント情報

当学会企画のものや、その他国内におけるホリスティックな教育やケアに関する研究会やイベント等の情報を順次掲載予定です。

なお、各情報についての詳細は、個別に情報提供元(あるいは、リンク先)等へご確認ください。


●日本ホリスティック教育/ケア学会 公開研究会
(共催:統合人間学会第8回学術大会)

 

テーマ:「ケアの根源性を求めて」

・日時:2018年10月28日(日) 11:00-15:00
・場所:同志社大学 今出川キャンパス 寧静館5階 会議室

・参加費:1.000円(事前申し込み無し、当日参加のみ)

 

・報告者・発表タイトルおよび報告内容の紹介

(1)マインドフルネスと教育、そして身体

小室弘毅(関西大学)

 

 近年、対人援助領域では、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)にはじまり、特に臨床心理領域においてはMBCT、DBT、ACTなど「認知行動療法の第三世代」と呼ばれる潮流が生じ、マインドフルネスが有益な介入技法として注目されています。教育の領域においても、ホリスティック教育の文脈においては教師のマインドフルネスの重要性は早くから指摘されてきましたが、近年の科学的研究の興隆を受け、教師のマインドフルネスだけでなく、子どものマインドフルネスにも注目が集まり、「マインドフルネス・スクールズ」といった団体が組織されるなど、活発な動きがおきています。一方で、仏教を基盤とした宗教的マインドフルネスと、現在流行している実利的マインドフルネスとの間には、矛盾や齟齬も生じています。本発表では、今後、教育/ケアの領域でのマインドフルネス導入の動きの加速化が予想される中で、この矛盾を教育学としてどう引き受けるのかについて、藤田一照氏のマインドフルネスにおける無心/有心の議論、あるいはマインドフルネスを基盤にした身体心理療法であるハコミセラピーの理論等を土台に考えていきたいと思います。

 

(2)交差するケアと教育―マリア・モンテッソーリにおけるケア概念を手がかりとして―

米津美香(奈良女子大学)

 

 教育は、一人ひとりの人間を育む営みです。子どもたちは言葉を知り、知識や人と出会い、つながり、成長を続けていきます。我々はそのような営みにどう関わっていけばよいのでしょうか/関わることができるのでしょうか。本発表では、モンテッソーリ教育におけるケア概念をひとつの手がかりとし、ケアと教育の関係――特に幼少期におけるケアと教育の関係性について考えていきたいと思います。

 

(3)ケアの深層からはたらくケア

坂井祐円(新潟県立看護大学)

 

 ケアする/ケアされる、という営みは、人間同士のやりとりとして相互的な関わりを維持している限りは、心地のよいものである。ところが、相互性の軸が崩れると、途端に修羅場と化し、ひいては空虚なものへと変貌してしまう。職業的ケアの場面では、こうしたケアの機能不全に対し、ストレスマネジメントを徹底することで回復を図ろうとする。とはいえ、重要なことは、感覚的なストレスを軽減すること以上に、ケアそのものの意味づけを考えることであろう。ケアの意味は、究極的には、ケアの深層に求めるほかない。それはまた、ケアの深層からはたらくケアに気づくことでもある。ケアは人間同士のやりとりではあるが、それだけではケアは成立しないのである。

 


・タイムスケジュール
11:00~12:30 セッション1

 (1)小室弘毅氏(関西大学)

 (2)米津美香氏(奈良女子大学)
13:30~15:00 セッション2

 (3)坂井祐円氏(新潟県立看護大学)

 

※ 続けて、15:30~17:30 トビン・ハート氏 講演会(同志社大学主催)があります。

    詳しくは、下記のPDFファイルをご覧ください。

 
・お問い合わせ先

  学会事務局までご連絡ください。


  日本ホリスティック教育/ケア学会事務局

  jimu@holistic-edu-care.org (@を半角に変えてください)

 

 

ダウンロード
トビン・ハート氏 公開講演会(20181028).pdf
PDFファイル 37.5 KB

●教師のためのシュタイナー教育ゼミナール~オープン講座~

(大阪府立大学地域保健学域教育福祉学類フライデーナイト公開講座)

 

テーマ:「シュタイナー教育の実践的意義と学問的妥当性」

・日時:2018年4月27日(金) 18:45-20:45

・場所:大阪府立大学 I-siteなんば

・受講料:2,000円(通年受講の方は無料)

・講師:衛藤吉則教授

・モデレーター:吉田敦彦教授

*要事前申し込み

ダウンロード
H30シュナイター_オープン講座.pdf
PDFファイル 1.1 MB

●日本ホリスティック教育/ケア学会 公開研究会
(共催:統合人間学会第5回学術大会)

 

テーマ:「ケアの教育と人間学」

・日時:2018年1月21日(日) 13:00-18:00
・場所:同志社大学 今出川キャンパス 寧静館5階 会議室

・参加費:1.000円(事前申し込み無し、当日参加のみ)

・報告者・発表タイトルおよび報告内容の紹介
(1)緩和ケアに関わる看護師のプレゼンスの変容
青木 芳恵(福岡大学)

緩和ケアに関わる看護師は、高度な共に在るケアを実践している一方で、それが「当たり前」のこととして自覚されにくく、何もできていないと不全感を持つことが少なくありません。あるいは、チーム内で共に在ることの価値が共有されにくく、ジレンマを感じている看護師もいます。共に在ることは大事だと思っているが、人に伝えられない…。このもどかしさを抱えた看護師たちと実施したアクションリサーチの発表を行います。

 

(2)看護教育における二分性と未分性―可視から不可視をオモウ試み―
中島 奈美(京都府立医科大学)

西洋的思考に由来する二分性「有・無」「白・黒」「善・悪」等々の視点は、客観性を支え多くの情報を早く処理でき効率的である。近代科学の目覚ましい発展は、この二分性に依っているといえるのではないか。しかし二分性の見方は、可視な部分ばかりを注目しやすくなる。そこで生まれる関係性の限界を、看護教員として日々感じている。また、可視な部分から、不可視となっているものを感じることで二分性の視点でこぼれ落ちたものに気付く可能性を覚える。看護教育で行き詰まるたびに扉を開くきっかけとなったのは、二分性ではない東洋の思想であった。今回はその点を踏まえて、以下の2点について看護教育の場を捉えなおすことを試みる。

1.関わりの厚み!?「薄っぺらい」と「そうでないもの」
2.看護学生が感じる「何もできない」を大切にできる教育を求めて

老子 第二十章一行目は「学を断てば憂い無し」ではじまっていると気がついて、そうか…と、そうだ…とおもいます。

 

(3)人間の生の修復と再生を支える看護のために ―「看護人間学」からの問い―
守屋 治代(東京女子医科大学)

看護とは、人間と人間がそこにおいて生きている自然(根源的自然)との関係を媒介し、人間の内なるいのちがはたらく「場」を整える営みといえます。具体的には、看護者はその人の生命力の消耗を最小にし、その人らしい自律した生活を支え、その人が苦痛や困難のなかに意味を見出すことができるような生の修復と再生を支えます。 
このような「自然と人間と看護」の関係について、現代の看護科学ではなく、「看護人間学」の立場から述べてみたいと思います。といっても、(「看護人間学」に限定したうえで)人間にとって自然とは何か、その自然を理解する科学とは何か、人間が異質な他者に働きかける(看護する)実践とは何か、実践において看護者の内なる理念を外へと表現するアートとは何か、何が看護者の実践を支えるのかということが、次々と問われてきます。私が現在までに考えたことを報告し、参加者の皆さまがこの問いをともにしていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。


・タイムスケジュール
13:00~13:05 開会の挨拶
13:05~14:15 発表1(青木)
14:30~15:40 発表2(中島)
15:55~17:05 発表3(守屋)
17:20~17:55 総合討議
17:55~18:00 閉会の挨拶


・お問い合わせ先
  日本ホリスティック教育/ケア学会事務局

  jimu@holistic-edu-care.org (@を半角に変えてください)